海外旅行 歴史 諸事情

海外旅行は夢から現実へ

近年、海外旅行をする人は珍しくはありませんが、昔は海外旅行というと、いわゆる高嶺の花でした。
その歴史を紐解くと、1800年代にまで遡ります。

 

海外へ渡った日本人はそれ以前にも数多くいましたが、旅行目的で日本を飛び出したのは、あの「ジョン万次郎」が最初ではないかと言われています。

 

いずれにせよ、彼が生きていた1800年代に、海外旅行という定義が生まれたと言って良いでしょう。

 

以降、戦争を経た日本は徐々に国際化を進め、その過程の中で、旅行先がワールドワイドな方向へと向いていくようになります。

 

特に契機となったのは、1964年に開催された東京オリンピック。
オリンピックが国内で開催されたことによって、日本は一気にグローバル化を推進しており、その影響で海外旅行が一気に普及しました。

 

とはいえ、この時期はまだ「海外旅行=富裕層の娯楽」という図式のままで、実際にその費用は車を購入するより高く、一般人にはなかなか手が出ないものでした。

 

そのため、海外旅行の基礎知識も普及しておらず、多くの市民はそこに夢を見たと言われています。

 

1970年代になると徐々に費用が控えめになり、一般人でもどうにか手が届くようになりました。
海外旅行に関する基礎知識も徐々に浸透し、旅行目的で日本を出る一般人も増えはじめます。

 

そして、1980年代後半になると一気に円高が進行し、アメリカ訪問時のビザ免除制度も生まれ、急激に海外旅行は普及していきます。
海外旅行時代の幕開けです。

近年の海外旅行事情

1990年代に入ると、海外旅行は急激に身近なものへとなっていきます。
バブルが弾け、景気が傾いてきた時期もその傾向は変わらず、1995年には過去最大級の円高水準を記録した事で、むしろ国内の旅行より海外旅行が安いのでは?という状況にまでなっていきました。

 

実際、円高に加え、飛行機が大型化した事もあって旅費は低下の一途を辿っており、この頃から台湾、韓国などのアジア近隣諸国に関しては、国内とほぼ同等、場合によっては国内旅行よりも安い価格で旅行できるようになりました。

 

2000年代に入ると、アメリカ同時多発テロなどの勃発によって安全面での不安が叫ばれるようになり、一時海外旅行の需要は伸び悩みを見せます。

 

さらには、原油価格の高騰による燃料費の急騰や国内旅行の巻き返し等もあって、海外旅行者数は減少した事もありました。

 

しかしその後、海外へ赴く際の注意点、基礎知識などをまとめた書籍やインターネットサイトなどが普及し、またさらなる格安プランが次々と生まれ、円高が進む等の海外旅行に有利な点がいくつも出てきた事で、その旅行者数は回復し、以前の水準に戻っています。

 

これは単に状況がそうなったというだけでなく、海外旅行というパッケージ自体の魅力が不変である事を示しているといえるでしょう。

 

昔と違い、近年は海外旅行は富裕層の娯楽、高嶺の花、夢といったものではなくなりました。
ハワイへ行くにしても、北海道や沖縄に行くのとほとんど変わらない値段になってきています。今では、修学旅行で海外へ赴くというケースも珍しくはなくなってきました。

 

海外旅行に関する基礎知識も確立しており、今や海外旅行というのは、一般市民の娯楽のひとつとして定着しているのです。